UNIX MAGAZINE 2000年12月号

キーフレーズ

UNIX MAGAZINE RFC Linux 2000 http:// ファイル オプション ルータ www サーバー getopt 場合 コマンド ネットワーク インターフェイス システム Web Windows RCS クライアント ディレクトリ 設定 TFTP txt ipchains Cygwin CVS etc 指定 利用 リビジョン インターネット プログラム lnternet チェーン 機能 article 000 情報 for -1 管理 LDAP フレームワーク 名前 tftp アドレス バケット インストール Subject NTP HTTP 必要 対応 引数 server サポート アプリケーション メール .com ASC Telnet ソフトウェア Enterprise argv LAMB 処理 できる インストーラ データ MIME optind 可能 MHz bin Windows NT and ftp 表示 製品 写真 CPU -3 パッケージ 状態 マルチキャスト DNS co.jp Network サービス プロトコル 実行 関数 Newsgroups duplex 説明 usr mew

目次

et ・ s PIay with UNIX ⑧ 図 3 Grip 2.95 えあれば、苦労して Perl を学ぶ必要もなくなる。 そんな私に向かって、「根生なし」とか、「せつかく笑え ると思って楽しみにしていたのに残念だ」などと言う人が いるかもしれない。 だが、いきなりわけの分からないことを言うようだが、 私はなんの前触れもなく突縣冬ってしまうようなフランス 映画を断固として麪寺している。張った伏線は放置され、 まだなんの事件も解決しておらす、あるいはそもそも事件 か起きたのかも分からないまま、いきなり「 Fin 」という 文字カ艀かび上がる映画である。例として適切かどうかは ともかく、自分で購入した PerI の本を窓際に積んて眺め ている私の現在の心竸は、このようなフランス映画のエン ディングに近い。 「なんでこんな本があるんだろう ? 」 人生においてこうした慕切れは、おそらく幾度となく繰 しかも、 Grip のソースを見ても何がどうしてどうなって り返し訪れるはすであり、尻切れトンボで用各がない映画 いるのかがさつばり分からない私には、その応急処置がい こそは、しつは人生をみごとに活写しているのかもしれな ったいなぜ応急処置として有効であるのかがまるで分から い。というよりも、これまでの私の人生はおおむねそのよ なかった。それなら自分で作ったほうカ畔い、と思った うに過ぎてきたのである。 のである。が、早いわけはなかった。 だから、私はまたまた Perl の本を買った。『 Perl ク プログラミングの習得には、無分別な情熱が必要だと私 イックリファレンス』 ( オライリー・ジャパン ) である。 は思う。無分別な情熱とは、言い換えると無為に過ごせる これには、体当たりのしがいがありそうな構文例がたくさ 日判りである。ただでさえ、描匠は時間の進み方がいやに速 ん載っている。 いと感している私には、無為な日判日など残っていない。ゼ はつもと・としみ ) ロ歳児にとっての 1 年が上海からパリまでの列車の旅だと すれば、中年期にさしかからんとしているかっての少年に とっての 1 年はリニア・モーターカーで東京から十野に行 く程度のものである。 自然言語であれ、プログラミング言語であ一定の カリキュラムを消化しさえすれは習得できるものではない ( と私は想像している ) 。強い意志をもち、失敗にくしけす、 ときには成功を夢みながら、体当たりで会得するしかない のだろう。となれば、ホピー・プログラマーを目孑ー中年 男は、いったいどのくらいの数の構文例に体当たりすれば いいのだろうか ? ところが嬉しいことに、 10 月下旬にリリースされた Grip のノヾージョン 2.95 からは、 Vorbis 工ンコーダの 。 ggenc6 かプリセット設定に組み込まれるようになった ( 図 3 ) 。 Vorbis を正式にサポートするフロントエンドさ 6 http://www.vorbis.com/download.html 第ラ重布陬 Tracksl Rip config About cp ー Rip MP3 い D 引 CDDB ー proxy Miscl Encoder oggenc MP3 executable /usr/local/bin/oggenc MP3 command-line ー 0 % 0 -a ” % A ” - ド % ー MP3 file format &/mp3/%a/%d/%n.0g9 △一 115 UNIX MAGAZINE 2000 ユ 2

ユ et's Play with UNIX ⑧ だが、いかんせん肉体がそれについていけないのだった。 ところが、英文字のタイピングか遅い理由は、英語ダメ 人間であるということはかりではなかった。 指先の記憶と後遣症 その昔、私はコンピュータはシンセサイザーの制御など の遊びに使っていて、原稿はもつばら専用ワープロで書い ていた。 ワープロとは、 NEC の「 PWP ー 100 」という製品で ある。森田式と呼ばれるキーポード酉改」を最初に採用した ワープロ専用機で、 1983 年に発売された。日本語の高速 入力を目的として開発された森田式キーポードは、現在の TRON キーポードや Microsoft の Natural Keyboard によく似た形をしていて、左右に分割されたキートップが 逆ハの字形に並べられていた。 このキーポードの発想はきわめてシンプルだ。ローマ 字かな漢字変換では、基本的に母音 (AIUEO) と子音 (KSTNHMYRW) を組み合わせればよい。そこで、キー ポードの左側に母音、右側に子音を配置し、両手の彳齬扮 担をはっきりさせて入力操作の省力化を図っていた。か なを入力するときは左手と右手のストロークを交互に繰り 返すだけでよく、とくにキー入力の練習をした記憶すら このワープロ専用機を使い始めたのは、呑み込みの早か った 19 歳のころだったから、ほとんど無意識て習得して しまった。そもそもは、これが不幸の始まりだったので ある。 森田式キーポードの欠点は、通常の QWERTY 酉改切 キーポードとまったく互換生がないという点につきる。そ して、明るい未来カ鯛けている ( と信し込んでいた ) 19 歳 の少年にとって、互擲生などという問題は宅予の片隅にす ら入っていなかった。 だか : 森田式のキーポードはマイナーなままに消えてし まった。明るい未来がいつの間にか背後に過ぎ去っていこ うとしている現在でも、私は森田式の入力ガ去を実践して いる。つまり、母音を左手で、子音を右手で入力している のだ。当然のことながら、 QWERTY 配列のキーポード にこの入力ガ去を厳密に適用すると両手か交錯してややこ しいことになるが、そのあたりは適当に妥協しつつ、もの のみごとにヨッモト式日本語タイピング・メソッドを確立 114 だが、独自に確立したこのメソッドの説明はきわめて難 しい。たとえは、自分の指先の動きを観察していると、「だ が (daga) 」と入力する場合、 d と g を叩くために自然と 右手の人差し指か左手のテリトリーに伸びてくる。 このような症状があらわれるのは、かなを入力するとき の要領でキートップの位置を記應しているからである。ア ルファベットの位置を指で慮えているわけではないから、 いきなり「 Q はどこ ? 」などと言われても、即座には思い 出せない。結果として、英文のタイプはお手上け状態にな る。いままでそれに気つ、かなかったのは、日常生活で英 文だけをタイピングすることがはとんどなかったからであ る。これを改善するには、 QWERTY 酉冽でのホームボ ジション遵守を徹底するしかない。 と考えて、タッチタイピングの特訓を始めることにし た。まさかこの年齢になってタイピングソフトを使って練 習するなどとは思わなかったが、リハビリ生活に入って 1 カ月を経たいまでも私の妙な呼臨は治らない。たったいま も、、、治らない (naoranai)" と打っために右手の人差し指 が r に伸びてきたので、左手て手をひつばたいたところ だ。これこそ葛藤のお手本である。と言いながら、 kattou の t を打っために、またまた右手か左手のテリトリーに不 正侵入してくるのを払いのけつつ、私は苦闘し続けている のである。 われた動機を求めて このようにして PerI 迎撃の準備を着々と整えつつあっ たのだが、じつはこの間、準備は着々といいながら、部 屋の片隅に積まれた PerI 関連の分厚い書籍を前に、なん とかこれを読ますにすませるガ去はないものかと思案して いた 念のために前回までのあらすじを説明しておくと、そも そも不劫ゞ PerI を習得しようとしたのは、 CD から Vorbis へのエンコーディングを自動化したかったからだ。そオ・けご けなら、 Grip5 などの MP3 向けフロントエンドでも代用 できた。ただし、 Grip にはファイルヘッダに書き込むタ イトル文字の表小か乱れるという間題があった。これは工 夫すれば回避できたが、あくまでも応急処置にすぎない。 5 http://sourceforge.net/projects/grip/ 蹊 UNIX MAGAZIN E 2000.12

始まって、重さやストローク、ピッチ、音、キートップ の形伏など、こだわるべきポイントはいろいろとあるらし い。とくに、 UNIX 使いはキーポードにうるさいようだ。 それも、彼らのキーポード操作を横で見ていると糸断昇で きる。だいたい、なにがなんでもキーポードから手を離そ うとしない。腕はそれはど動いていないのに、モニター上 にはものすごいスピードで文字列が充れ込んではスクロー ルして消えていく。 そういう現場を見ていると、私の頭のなかにはなぜか工 リック・クラブトンの、、スローハンド奏法 " カヾ孚かんでく る。彼はハンマリングやべンドを多用して、ピッキングで 入力する回数よりも多くの音を出力するので、相対的に手 の動きが遅くみえる。そんなふうにキーポードの打鍵とフ レット上の指使いがオーバーラップするとき、元ギター小 僧でもある私は、きわめてストレートに、 「オレも真似したい」 と思ってしまうのだった。が、それを真似しようと思って PerI のコードを書き始めたとたん、キーポード操作上の致 命的欠点を自覚させられることになった。簡単にいうと、 私はホームボジションに指を置くタッチタイピングができ ないのだった。 とはいえ、日本語の入力はけっこう速い。自慢ではない カ切直前 ( 直後かもしれない ) の間で、 1 万字程度 の原稿を叩き出すことはできる。が、英文字のタイピング となると、いきなりスローモーションか分解与真になって しまうのだった。 その第 1 の理由は、私か英語ダメ人間だからである。や むをえす英文でメールを書くこともあるが、もちろん辞書 と首っ引きである。だからタイピングよりも思考のほうが はるかに遅く、どのくらい遅いかといえは、イ玉なタイピ ングのことなど忘れてしまうほど遅い。そのようにして書 いたメールを読むのはたいていは得体の知れないガイジン であり、妙な誤解を与えてはいけないと柄にもなく緊張す るから、さらなる遅延が生しるのである。 ところが、 Perl なら構文にエラーがあっても、 # ! /usr/local/bin/perl —w とでもしておけば、構文の誤りやその原因を孑商してくれ るので、心おきなくタイプミスもできる。したがって、精 神力腰求するタイピング速度は否応なしに上昇してゆくの et ・ 5 PIay with UNIX ⑧ ASCII 好評発売中 ! Java プログラミング・ノート 国際化と 日本語処理 ava 国際化と日本語処理 CAFE BABE UNIX フグラミング・ノート ・風間一洋著 ・ A5 判、 312 ページ ・ ISBN 4-7561-3481-5 ・本体 3 , 000 円十税 Java による日本語処理、さらには国際化 プログラミングに必須の知識を数多くの サンプル・プログラムを示しながら平易に 解説する。真の意味での "Write Once, Run Anywhere" を目指すプログラマー に最適の 1 冊。 目次から 1 章 Java はどんな言語か 2 章 国際化と地域化 3 章 Unicode 4 章 ロケー丿レ 5 章 工ンコーティング タイムゾーン 6 章 7 章 リソースパンドル 8 章 フォーマット出力と解析 9 章 文字列の比較 10 章 テキストの境界解析 インブットメソッド 1 1 章 12 章 文字の表示 付録 Unicode プロック / ロケール一覧 / 工ンコーディング名一覧 / タイムゾーン D 一覧 / ユーロ通貨記号への対応 株式会社アスキー 〒 1 51 ー 8024 東京都渋谷区代々木 4 ー 33 ー 1 0 出版営業部 電話 (03) 535 ト 8194 ・フ 113 UNIX MAGAZINE 2000 ユ 2